Macで日本語の音声ファイルを文字起こしする方法
Paraspeech · 公開日
Macに保存した日本語の録音は、ParaspeechのTranscribe Fileから取り込み、文字起こし後にコピーできます。この方法では、対応するApple Silicon Macとダウンロード済みの日本語モデルを使い、音声認識をMac上で行います。
インタビューや講義を最初から書き取る代わりに、できあがった文章を読み、人名や数字、引用したい発言を録音と照らし合わせましょう。この記事では、ファイルの取り込みから文章を使える形に整えるまでを説明します。アプリの操作名は、画面に合わせて英語で記載します。
日本語のローカルモデルを用意する
この手順に必要なのは、次のものです。
- macOS 14以降の対応するApple Silicon Mac
- Paraspeechの利用権と、ダウンロード済みで使用できる日本語モデル
- Macに保存した日本語の音声ファイル
初めて設定する場合
初期設定のSet your languageでJapaneseだけを選び、2つ目の言語は追加しません。Use online processingが表示されている場合はOffにします。標準の速度優先設定では、この組み合わせで日本語専用のローカルモデルが選ばれます。案内に沿ってダウンロードを完了させてください。
別の言語を追加すると、使用するモデルが変わります。まず日本語の録音でこの手順を試すなら、日本語だけの設定で進めます。
すでに設定済みの場合
使用中のモデルとダウンロード状況を確認してください。日本語専用モデルは、使用中またはインストール済みの場合にSettingsのモデル一覧へ表示されます。初期状態の一覧から、必ず選べるわけではありません。
設定を確認したい場合は、初期設定とモデルの説明(英語)を参照してください。このローカルのファイル文字起こし手順は、Intel Mac向けのクラウド音声入力とは異なります。
録音を取り込み、文章をコピーする
最初は短い録音を1本使うと、取り込みからコピーまでの流れを確かめられます。元の音声ファイルは、そのまま残しておきましょう。
- ParaspeechでTranscribe Fileを開きます。
- Choose Files…を押し、録音を選んでAdd Filesを押します。Drop files hereへファイルをドラッグする方法もあります。
- 文字起こしが終わったら内容を確認し、Copyで文章をコピーします。
- メモや文書へ貼り付け、人名、数字、聞き取りにくい部分を録音と照合します。
字幕ファイルが必要な場合は、Save VTTで書き出せます。字幕として使う前に、文章と表示時刻を確認してください。
ファイルを読み込めないときは、表示されたエラーを確認します。同じ拡張子でも、中の音声形式によって処理できない場合があります。長い録音をまとめて取り込む前に、手元の短いファイルで確認してください。
この手順の音声認識はローカルで行いますが、AIによる書き直しは別の設定です。クラウドの書き直しを選ぶと文章が送信されるため、録音の扱いに条件がある場合は、書き直しの処理先も確認してください。
人名の漢字と日付から確認する
日本語の文字起こしでは、読みが合っていても、漢字が違うことがあります。「さいとう」と聞き取れても、その人の姓が「斎藤」「斉藤」「齋藤」のどれかは、音だけでは決まりません。本人の署名や提供された資料と照らし合わせます。
まずは人名、社名、専門用語、日付、金額を拾って確認しましょう。次の表は、確認の仕方を示すために作った例です。実際の録音やParaspeechの認識結果ではありません。
| 録音で聞こえた内容 | 確かめること | 確認できないときの残し方 |
|---|---|---|
| さいとうさん | 本人が使う漢字を署名や資料で確認する | 「さいとう」と読みを残し、漢字を推測で確定しない |
| こうせいあん | 前後の発言と資料から「構成案」を指すか確かめる | 候補をメモし、引用文を勝手に言い換えない |
| じゅうごにちまでに出します | 何月15日か、何を提出するのかを前後の発言で確認する | 分からない月や提出物を補わない |
引用する箇所は、該当する一文だけでなく、その前後も聞き直してください。文章を読みやすく整えるときも、話者が使った言葉をそのまま引く部分とは分けておくと、引用を確認しやすくなります。
短い録音1本から始める
まずは、短い日本語の録音を取り込み、文章をコピーして、人名や数字を確認するところまで試してください。その流れができたら、インタビューや講義など、使いたい録音に進みましょう。